人生の三大支出を再定義する:将来への備えと「自己投資」の心地よいバランス

これまで長くキャリアを積み上げ、責任ある立場として走り続けてきた皆様にとって、「お金」の不安は常に隣り合わせのものかもしれません。特に「教育・住宅・老後」という人生の三大支出は、大きな山のように目の前にそびえ立っています。

しかし、多くの方のライフプランニングに携わってきた経験から、私は一つの大きな「落とし穴」があることに気づきました。それは、将来への不安に意識が向きすぎるあまり、「今、この時を豊かに過ごすための視点」や「自分自身への投資」が抜け落ちてしまうという点です。

今回は、三大支出とどう向き合い、いかにして後悔のない優先順位をつけていくべきか、新しい視点をご提案します。

目次

「老後の不安」という霧を晴らすために

「老後が心配だから、今は極力切り詰めなければならない」

そう考えて、本当にやりたいことや、将来の選択肢を広げるための学びを諦めてはいないでしょうか。

もちろん、備えは大切です。しかし、将来の数字だけを追い求めて「今」を犠牲にしすぎると、いざその時が来たときに、お金はあっても「豊かな生活を送るための術(すべ)」を忘れてしまっているかもしれません。

不安の正体の多くは、実体のない「なんとなくの恐怖」です。実は、計画に適切な「バッファ(ゆとり)」を持たせることで、大抵のことは解決できる道が見つかるものです。守るためだけの計画ではなく、攻める(楽しむ)ための計画へと、視点を少しだけずらしてみませんか。

住宅と独立のあいだで揺れる心

新しい働き方や独立を検討する際、避けて通れないのが住宅の問題です。

住宅購入にはローンがつきものですが、ここには特有のジレンマが存在します。独立してからはローンの審査が通りにくくなる一方で、大きな負債を抱えてしまうと、その返済への不安から、新しい一歩を踏み出す勇気が削がれてしまうことがあるのです。

ここで一度、立ち止まって問いかけてみてください。

「本当に大切なものは、立派な『家』そのものなのか。それとも、そこで育まれる『家族との暮らし』なのか」。

もし、新しい挑戦があなたの人生において「家族との豊かな時間」に直結するのであれば、家という資産の持ち方にも、もっと柔軟な選択肢(賃貸や中古リノベーション、職住一体など)があって良いはずです。自分なりの答えを持つことで、重荷だったローンが、未来への投資へと変わることもあります。

最大の投資先は「自分自身」である

ライフプランにおいて最も見落とされがちなのが「自己投資」という項目です。

これまでの経験を活かして人生の後半戦をどう描くか。そのためのスキルアップや人脈作り、心身の健康維持にかける費用は、決して「消費」ではありません。将来、より長く、より自分らしく働き続けるための「最も効率の良い資産運用」とも言えるのです。

三大支出を「支払わなければならないコスト」と捉えるのではなく、自分の人生の目的(パーパス)に合わせて配分を変えていく。そうすることで、お金に対する漠然とした不安は、具体的な「人生の戦略」へと変わります。

優先順位をつけるということ

人生は選択の連続です。すべてを完璧に備えることは難しくても、自分にとっての優先順位を明確にすることは誰にでもできます。

  • 家族との思い出を今作るのか。
  • 数年後の独立に向けてスキルを磨くのか。
  • 住まいの形を最小化して、事業の運転資金に回すのか。

後悔のない人生とは、お金をたくさん残すことではなく、その時々で「納得感のある選択」を積み重ねることだと私は信じています。

あなたのこれまでの素晴らしいキャリアと経験を、これからは「自分のため」そして「大切な誰かのため」にどう使っていくか。一度、数字の羅列から離れて、心から望む未来の景色を想像してみてください。

私たちは、その景色を現実のものにするための、伴走者でありたいと願っています。

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