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【起業準備】その数百円は「浪費」か「投資」か?経営者マインドで挑むラテマネー削減術

キャリアの折り返し地点を過ぎ、これまでの経験を活かした「自分の事業」を構想する時間は、何にも代えがたい高揚感があるものです。 しかし、いざ事業計画を数字に落とし込む段階になると、多くの人が「資金」の壁に直面します。

今回は、起業資金を確保するための第一歩として、「ラテマネー(無意識に使ってしまう少額出費)」の見直しをご提案します。これは単なる節約の話ではありません。ご自身の家計を一つの「企業」と見立てた、財務体質強化のためのトレーニングです。

目次

なぜ、数百円の「ラテマネー」を侮ってはいけないのか

「ラテマネー」とは、毎日のラテ代やコンビニでのついで買いなど、無意識に消えていく少額の出費を指します。 「今の年収からすれば、数百円程度で目くじらを立てなくても……」と思われるかもしれません。しかし、経営の視点から見ると、これは看過できない「使途不明金」です。

1日500円のラテマネーは、1ヶ月で約1万5千円、1年で約18万円になります。 もし、利益率10%のビジネスモデルで起業する場合、18万円の利益(手残り)を生み出すためには、180万円の売上が必要です。つまり、日々の500円を削減することは、将来の事業で180万円を売り上げるのと同等の財務的インパクトを持つのです。

中小企業診断士が懸念する「計画通り」の落とし穴

「退職金や自己資金で、ある程度の計算は立っている」という方もいらっしゃるでしょう。しかし、数多くの起業家を見てきた経験から申し上げると、「事業が当初の計画通りに進むこと」は、ほとんどありません。

想定外のトラブル、機材の故障、為替の変動、集客の遅れ……。 事業資金が「計画通り」にしか用意されていない状態は、経営において「資金ショート寸前」のリスクと背中合わせです。

ラテマネーを削減して作る資金は、この**「想定外」に耐えうるための「バッファ(ゆとり)」**になります。盤石なスタートを切るためにも、手元のキャッシュは1円でも多く厚くしておくのが、経営者の鉄則です。

「ケチる」のではなく「選別」する

では、全ての出費を削れば良いのでしょうか? 答えはNOです。 ここで重要になるのが、**「その出費は『投資』か、それとも単なる『消費(浪費)』か」**という選別眼です。

削るべき「浪費」

  • なんとなく惰性で買う毎朝のコーヒー
  • ストレス解消目的のコンビニスイーツ
  • 使っていないサブスクリプション

これらに対しては、以下のような**「仕組み」**で対抗しましょう。

  • 水筒(マイボトル)の活用: コーヒー代の削減だけでなく、環境配慮という姿勢は現代のビジネスオーナーとしても望ましいスタンスです。
  • 家計簿アプリの連携: 「見える化」するだけで、無意識の出費は抑制されます。CFO(最高財務責任者)になったつもりで、毎月末に収支をチェックしてください。

削ってはいけない「投資」

一方で、未来につながるお金は惜しんではいけません。

  • 情報収集: 起業予定の業界に関する書籍やニュース購読料
  • コミュニケーション: 将来のビジネスパートナーやメンターとの対話のための飲食費

「これは将来の事業成長(リターン)を生むか?」と自問し、イエスなら迷わず使う。ノーなら財布を閉じる。この意思を持った判断の繰り返しこそが、経営センスを磨きます。

「我慢」ではなく「ビジョン」を原動力にする

節約というと、「我慢」「ひもじい」といったネガティブなイメージを持つかもしれません。しかし、明確な目標を持つ方にとって、ラテマネーの削減は苦痛ではないはずです。

「このコーヒー代500円が、3年後の事業を支えるWebサーバー代になる」 「この飲み代5,000円が、顧客に渡すパンフレットの印刷費になる」

そう変換できたとき、手元の小銭は「未来へのチケット」に変わります。 起業後の明るい未来、自分の裁量で価値を生み出している姿を鮮明に想像してください。そのワクワク感があれば、日々の小さな節約は「我慢」ではなく、**夢へ近づくための「能動的なアクション」**へと変わります。

今日から「経営者」としての振る舞いを

ラテマネーの削減は、誰にでも今日から始められる、最もリスクのない資金調達です。 これまでのキャリアで培った実務能力に加え、足元の1円を大切にする財務感覚が備われば、あなたの起業プランはより強固なものになるでしょう。

まずは今日、財布を開くその瞬間に、一度立ち止まって考えてみてください。 「これは、未来の自分への投資だろうか?」と。

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